『大学等放射線施設協議会』第104回〜第109回理事会報告】

 

 

【第104回 理事会】


日 時 平成26年8月25日(月)11:00〜15:00
場 所 東京大学山上会館 地階002号会議室
出席者 斎藤会長、ほか 理事、監事、顧問


【報告・協議事項】
(1)第103回議事録の確認
送付済みの前回理事会議事録案について、アンケート回収率の修正の上、原案
通り承認された。
(2)最近の放射線管理行政等に関する情報について
・核燃料施設とRI施設が併用されている場合、核燃料で汚染されている可能性が
あるフィルターやドラフトなどの廃棄において核燃料扱いになり、RIとしての
措置ができない場合がある。
・近い将来、核燃廃棄物も集荷が可能となりそうである。
(3)25年度事業報告・決算報告・会計監査報告等について(26年総会資料)
平成25年度事業報告について会長から説明があり、特に問題はなく承認され
た。決算報告については事務局長より説明があり、会計監査については監事より
説明があった。決算及び会計監査についても、特に問題はなく資料の通り承認さ
れた。
(4)26年度事業計画案・予算案について(26年総会資料)
会長から、研修会、アンケート等の26年度の事業計画について説明があり、
承認された。予算案について事務局長より説明があった。出版にかかる費用につ
いては、何年度に計上にするのか、会員にどういう形で配布するのか、3冊全部
の無料配布は予算的に不可能。出版のための準備にかかる経費は問題ないが、配
布の仕方については検討して欲しいと説明があった。
(5)各委員会報告
1)放射線安全管理委員会
アンケートを実施した。事務局で集計されたので、今後委員会で解析し、報告
書を作成する。研修会では、アンケートの設問に対する回答数や自由記入欄の中
のいくつかについて紹介する予定である。(斎藤委員長)
2)出版委員会
出版委員会は、新たな出版を検討する時に活動する。
2-1)『大学等における放射線安全管理の実際 』編集委員会
中島委員長より、改訂内容と執筆者を考えたいと説明があった。
2-2)『大学等における申請書の作成マニュアル』編集委員会
柴委員長より、章立て、改訂の考え方などについて説明があった。
3)外国人のための教育訓練に関する検討委員会
松田委員長より、2015年版の作成について、8月の研修会で作成について説明
し、来年の研修会の際にβ版を公開、10月にリリース版を出したい。北大から
英文資料をe-ラーニングで使いたいとの申請が来ており、その申請を承認した。
4)クリアランス検討委員会
久下委員長より、RI協会とコンタクトを取り、9月にRI協会を訪問して、アン
ケート結果の紹介と今後の方向性について意見交換する予定。
5)加速器放射線安全検討委員会
伴委員長より、医療用加速器についての放射化物の取り扱いや、排気や排水
設備に関して問題になっていることなどについて紹介があった。
(6)大学等放射線施設協議会常議員一部改選について
会長より、新規常議員として、愛媛大学の増田晴造特命准教授、及び桝本委員
の後任として、KEK放射線科学センター長の佐々木慎一教授を推薦したいとの提案
があり、理事会で承諾され、翌日の総会でも承認された。
(7)平成27年度 総会・全国研修会予定
耐震大改装がなった東京大学安田講堂を予定しているが、平成27年8月28日(金)
または25日(火)の予定。
(8)大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業
出版委員会やアドスリーとの対応などについて意見交換され、出版委員会は次
回理事会の前日(11月21日(金)13時〜17時)に開催されることになった。その
他、20周年記念誌発行が話題となった。

 

【第105回 理事会】


日 時 平成26年11月22日(土) 11:00〜16:00
場 所 東京大学山上会館地階002号会議室
出席者 斎藤会長、ほか 理事、監事、顧問


【報告・協議事項】
(1)第104回理事会・第19回常議員の議事録案、平成26年度総会・平成26年
度大学等における放射線安全管理研究修会の記録等の確認
標記議事録案等について特に発言はなく承認された。総会の記録に関して、新
常議員承認の際に任期について触れなかったが、巻出顧問より10月1日から1年間
となるとの発言があり確認された。
(2)最近の人事異動・放射線管理行政等関係情報について
・規制庁の組織変更の結果、放射線規制室は長官官房(放射線防護グループ)放
射線対策・保障措置課放射線規制室に変更された。
・松田理事(長崎大学)が10月1日付で「原爆後障害医療研究所」に異動、アイソ
トープ実験施設は兼任。
(3)委員会活動につて
1)放射線安全管理委員会
2)出版委員会
前日委員会を開催し(11月21日13時〜17時)、出版社のアドスリー横田社長
も出席。2冊の本の内容がほぼ決まった。詳細については各編集委員会から報
告。
・配布方法については、費用の問題もあり委員会では結論が出なかった。
・費用については、「管理の実際」、「申請書マニュアル」は部数を変えて見積
もり依頼。オンデマンドでの印刷(電子書籍)についても検討する。
・発行予定としては、マニュアルが27年度末、管理の実際が28年度始め。配
布方法については、経費を見てになるが、いろいろな方法を考えたい。
《各編集委員会からの報告》
各委員会からの報告の前に、事務局桧垣氏に、「管理の実際」、「マニュア
ル」の両編集委員会に委員として入ってもらうことを承認。
・「管理の実際」
前の内容を引き継ぐので、改訂版であるとの位置づけで編集する。
・「申請マニュアル」
執筆者についてはすべて承諾済み。インデックスを付ける等の報告があった。
・「申請書マニュアル」A4版、「管理の実際」B5版とする。
3)「外国人のための教育訓練に関する検討委員会」
・X線関係が弱い。
・教育訓練の英語版について、小島理事がアイソトープ協会版(法令関係)の
作成に関わられたということで情報をもらう予定。
・Power Pointにナレーションを入れ込むことができるのでは。
・安全取扱のところで発生装置の部分がない。
4)クリアランス検討委員会
理事会後に委員会を開催するので次回報告する。9月初めにアイソトープ協会
を訪問した。その際、医療用のチャコールフィルタについてデータ収集してい
る、大学関係の施設については小規模でかつ核種が多様なため、データ収集が
もっとも難しい施設と認識している、との回答があった。
5)加速器放射線安全検討委員会
伴理事欠席のため、委員会としての報告はなかったが、東北大学サイクロ
ン・ラジオアイソトープセンターへの立ち入り検査についての報告があった。
J-PARC事故後の大型加速器施設への検査の水平展開で、最初の対象施設となっ
た(今後10施設に検査が入る予定)。放射化物についてどこまでが「放射化
物」なのかはっきりしない、医療用のように用途が限られているとやりやすい
が、そうでないと難しく、小型の加速器は少なくない、など意見やコメントが
あった。
(4)会費未納の団体会員・個人会員についての対応について
会費未入金者のリストについて確認し(回収資料)、対応について検討した。
(5)学等放射線施設協議会の今後の活動・事業について
前回の理事会で話題になった大学等放射線施設協議会の発足20周年記念事業に
ついて意見交換したが、出版物の改訂版の刊行および配布以外は特にしない。

 

 

【第106回 理事会】


日 時 平成27年2月21日(土) 11:00〜16:00
場 所 東京大学山上会館地階001号会議室
出席者 斎藤会長、ほか 理事、監事、顧問


【報告・協議事項】
(1)第105回理事会議事録案の確認
会長より、標記議事録案について説明があり、特に問題はなく承認された。
(2)最近の人事異動・放射線管理行政等に関する情報について
・中村顧問が昨年12月から規制室の技術参与に就任したとの報告があった。規制
室との懇談会については、中村顧問から打診してもらうことになった。中村顧
問を介してあった規制室からの加速器の放射化の実情把握については、当面加
速器放射線安全検討委員会で対応するが、全般的なことについては理事会で対
応することになる。
・放射線管理実務セミナー(日本アイソトープ協会 放射線安全取扱部会東北支部
主催、大学等放射線施設協議会共催)が2015年2月20日(金)に開催された。
・元会長栗原紀夫先生が2014年12月19日に逝去された。
(3)委員会活動について
1)放射線安全管理委員会
アンケートについて進んでいない。
2)出版委員会
アドスリーからの見積書について検討されたが、版権、電子版など不明な点
も多く、再度会って詳細を詰めることになった。(後日、4月2日(木)午後1時
半から、アドスリーにおいて話し合うこととなった。)
2-1)「管理の実際」編集委員会
2-2)「申請書マニュアル」編集委員会
・申請書マニュアルの会員配布については、27年度の団体会員には配布したい。
他にpdfのダウンロード版を作れないか。発行は28年3月を計画。
・管理の実際の発行は、申請書マニュアルの進捗状況を見ながら。冊子体を作
る。可能であればpdf版も。28年4月に出したい。
・マニュアルが電子版であれば2冊同時、どちらも冊子体だと2回に分ける。
・その他検討事項、編集進捗状況について報告があった。
3)外国人のための教育訓練に関する検討委員会
X線関係について、大学や協会の資料を入手し、法令用語を英訳するのに利
用したい。放射光については、東北大渡部理事のところで用意してもらう。人
体への影響については松田委員長が対応するとの報告があった。
6月の理事会には、取りまとめたものを紹介し、8月の全国研修会で紹介し
たい。パワーポイントなので冊子体はいらないのではとの意見もあり。
4)クリアランス検討委員会
12月15日に、森川顧問、久下委員長が協会の柴田専務理事、古河事業推進本
部長に会い、意見交換を行った。内容そのものについては前回の阿部部長、井
上課長と会った時とあまり変わらない。意見交換要旨については資料に添付さ
れており、主な内容は以下の通り。
・クリアランス制度に対する協会の対応状況:医療用(短半減期核種)の可燃
物・難燃物等について、減衰によりクリアランスが可能かどうかの検討も進
めている、障害防止法関連(研究施設関連)からの廃棄物に関して、クリア
ランスを行うことは考えていない、大学等の研究施設からの廃棄物は少量か
つ核種の種類が多いので、経済的観点からクリアランスは困難である、など。
・大学等と協会が協力できる点、大学等の研究施設に関わる点について:医療
用の可燃物・難燃物などのクリアランス(減衰待ち)が可能性であれば、以
下の3通りの可能性が考えられる。ただし、該当する短半減期核種がきっち
りと分別できること、及び産業廃棄物業者との折衝、合意は必要である。@
各施設でクリアランスを行う、A協会が引き取った後にクリアランスを行う。
費用面で問題がある(今より高くなる)、B各施設でクリアランスを行い、
協会が検認する。法の解釈の問題(RI廃棄物でなければ協会は引き取れな
い。)もあり、規制当局の動向次第。
森川顧問からは、協議会は減衰保管を前面に出すことになるので、協会は違う
方向で結論が出てしまった、協会自身が道を開くことは難しいが、これで止め
てはだめなので個人的には刺激を与えたい、等のコメント有り。
5)加速器放射線安全検討委員会
大強度加速器施設における汚染検査室について、様式ハに記載せよとのことで
あるが、J-PARCでは、別欄を加えて記載している。排気モニタの値でインターロ
ックをかけるように言われているが、J-PARCのみではないか。インターロックは
ビームに関して(ビームが出ているとき)に連動させるもので、停止中は求めら
れていない。
3月初めに、J-PARCで加速器の安全に関する会議が開催される。(「第2回加
速器施設安全シンポジウム」(27年3月6日、J-PACCセンター主催))
(4)大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業について
全国研修会での特別講演の候補者について協議した。
会費未納会員に対する措置について種々協議した。

 

 

【第107回 理事会】


日 時 平成27年4月25日(土) 11:00〜16:00
場 所 東京大学山上会館地階001号会議室
出席者 斎藤会長、ほか 理事、監事、顧問


【報告・協議事項】
(1)第106回理事会議事録案の確認
会長より標記議事録案について説明があり、特に問題はなく承認された。
(2)最近の人事異動・放射線管理行政等に関する情報について
・渡部理事より、教授に昇任したことの報告があった。
・百島理事より、九州大学では核燃料の管理も行うようになったため、アイソト
ープ総合センターがアイソトープ統合安全管理センターに名称変更したとの報
告があった。事業所名は九州大学でアイソトープ総合センター○○実験室のま
まである。6部制になり、核燃部に檜山敏明教授(前JAEA)、教育部に中島裕
美子教授(前琉球大学)が着任した。
・渡部理事より、全国アイソトープ総合センター長会議が6月3〜4日に熊本大学で
開催されると報告があった。近年、規制室の講演が慣例となっているが、セン
ター長会議会員校での放射線管理の不備が相次いでいることや、センターが全
学の放射線安全管理における役割が薄れてきていることなどの背景から、セン
ター長会議で講演することの意義について規制室から問い合わせがあった。
・斎藤会長より、5月1日付で規制室の技術参与に就任予定との報告があった。・
久下理事より、4月から規制室の国立大学担当に土居亮介氏(前久留米大学、元
北海道大学アイソトープ総合センター)が就いたとのとの報告があった。元国
立大学担当官の宮本係長は副担当になるとのこと。
・柴田理事より、4月になって名古屋大学アイソトープ総合センターに規制室の立
入検査が入ったとの報告があった。国立大学担当になった土居氏も来た。明ら
かな法令違反は原子力規制委員会まで報告され公表対象となるが、それ以外は
口頭での指摘(後日FAXが来る)とのこと。さらに軽微な事項については、指導、
コメントという形態になる。また、規制庁がこれまで講演で示してきた方針を
変えて、定期検査・定期確認の対象事業所であっても計画的な立入検査が入る
とのことである。
・渡部理事より、日本核医学会PET核医学分科会のPET施設管理連絡会で、短半減
期核種に関する管理の考え方として、これまでは存在率を考慮した管理が行わ
れてきたが、排気口での濃度計算に減衰補正を適用してはならないとの通達文
書が出た。そのため、15O(半減期2分)を使用している施設が困っているとの
報告があった。この件に関して、中村顧問から、規制庁の審査委員会において
この通達は不適切だとの意見を述べたいとのコメントがあった。
(3)会費未納会員の退会について
事務局長より、会費未納会員の現状と納入催促結果について、資料に基づき
報告があった。
・会則第15条では1年分の未納をもって退会となるが(ただし会長が認めた場
合はこの限りではない。)、団体会員では、2年分の会費未納をもって会費未
納退会とするとの提案があった。施設が廃止されていないか等の確認が必要と
のコメントがあり、最終的に3年度分(実質2.5年間)の未納で、遡って会費
未納退会とする運用が提案され、申し合わせ事項として承認された。
・個人会員では、3年度分の未納をもって連絡をせずに自動的に退会とする運用
が提案され、申し合わせ事項として承認された。再加入の場合、未納分を納め
ない限り認めなるべきではないとのコメントについても検討した。
(4)委員会活動について
2)出版委員会
会長より資料に基づきアドスリーとの交渉について報告があり、改訂する2冊
の出版方法について協議された。
・予算との兼ね合いがあるため、範囲内で英語教育テキストを含めた3冊を出せ
るように工夫すべき。
・改訂なのに編集単価が高すぎる。価格交渉が必要。
・電子版が不要ならば止めれば単価が下がるのではないか。
・「申請書マニュアル」の納品は全て協議会とし、市販しない。
などの意見があり、アドスリーと相談することになった。
2-1)「申請書マニュアル」編集委員会
柴編集委員長より、以下の通り報告があった。
・原稿は4月17日までにほぼ集まった。
・改定箇所は案外少ない。
・排気口での短半減期核種の減衰計算や、放射化物など、章によってはっきり
決められていないことがあるため、決定次第動くことにしたい。
・完成した章ごとにアドスリーに送付して編集作業を開始してもらう。送付す
る原稿はPDFに注釈した方がよさそう。編集単価が下がるかも知れない。
・7月までに各章の編集担当委員を決めて集中的に確認する。
・6月の編集委員会は、経費削減のためメール審議にする見込み。
2-2)「管理の実際」編集員会
中島編集委員長より、資料に基づき報告があった。安全管理の考え方につい
て規制室と齟齬が無いように目を通してもらうべきとの意見があり、「申請書
マニュアル」と時期を合わせてチェックを受けることになった。
3)外国人のための教育訓練に関する検討委員会
松田委員長より、以下の通り報告があった。
・ファイルの修正を開始した。
・安全取扱は修正が完了した。
・X線関係は柴田理事から提供された資料を元に改定中。
・法令は小島理事から提供された資料を元に改定中。
・人体影響は、日本語のファイルを英訳予定。
・完成したファイルは協議会HPにアップロードするので、理事会メンバーに
は6月の理事会までに確認してもらいたい。
・核医学、動物実験に関する内容を追加したいので、ファイルがあれば提供し
てほしい。
・実習・演習問題はほとんど修正がないと思われる。
5)加速器放射線安全検討委員会
伴委員長より、資料に基づき4月15日に開催された検討委員会の報告があり、
協議会会員ではない施設(JAEAや民間)の委員に委嘱状を出してほしいとの要
望があった。
(5)平成27年度全国研修会について
全国研修会での特別講演の候補者について、種々の推薦があり、検討した。。
(6)大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業について
役員改選について次回理事会で議論することになった。

 

 

【第108回 理事会】


日 時 平成27年6月20日(土) 13:00〜17:00
場 所 東京大学山上会館地階002号会議室
出席者 斎藤会長、ほか 理事、監事、顧問
【報告・協議事項】
(1)第107回理事会議事録案の確認
標記議事録案について、修正などなく承認された。
(2)最近の人事異動、放射線管理行政等に関する情報について
・国立大学アイソトープ総合センターセンター長会議(平成27年6月3、4日)につ
いて、規制室の宮本大氏は、センター長会議についていろいろ情報を得たいと
いうことで2日間にわたって臨席、文科省からは、中島大輔渡研究振興局学術機
関課研究設備係長(併)研究支援係長が第一日目に講演、その他、アンケート調
査をもとにセンターの役割と現状についての報告において、今後の方向性など
について意見交換(講師:渡部理事)、現在幹事校は5校(東大、京大、東北大、
阪大、名大)であるが、北大、九大が加わり7校で運営していく、次回のセンタ
ー長会議は広大で開催、など渡部理事より報告があった。
※規制室は大学の放射線管理について最近危機感を持っているようである。
・斎藤会長より、技術参与に5月1日付で就任し、立ち入り検査に同行している旨
の報告があった。
・日本学術会議の提言(「医学教育における必修化をはじめとする放射線の健康
リスク科学教育の充実」平成26年9月4日)を受けて、(国立大学)医学部長会
議の中に「放射線の健康リスク科学教育の必修化WG」が設置された(座長:
下川均 長崎大学医学部長、26年度第1回の開催(H27.1.28))。必修化は難し
い、誰が教えるのか、5つの地域に分け、キー校を作り、集中講義型で教える、
医学部は放射線施設を持っているので、初心者教育を全医学部生に課すという
案がある、など現状について紹介された。いずれにしても、年度内にアクショ
ンがある。
・保健学科や薬学部ではコアカリキュラムには入っているが、国家試験にはない。
入れるのは難しい。
(3)委員会活動について
1)放射線安全管理委員会
アンケート報告第3稿ができたら委員に伺い、理事からも意見を聞きたい。
2)出版委員会
各冊見積もり通りとすると、3冊出すことは予算的に無理なので、斎藤委員
長がアドスリーと再交渉の結果、約2/3で収まることになった。
2-1)「管理の実際」
資料で示したスケジュールに従い原稿はすべて集まり、5月に送付して編集委
員にそれぞれ見てもらっている。6/24(水)に全体を検討するための編集委員
会を開催する。
2-2)「申請書マニュアル」編集員会
資料に基づいて説明があり、内容確認を行っており、6/21(日)には集まり、
アドスリーに送付する(ただし、7章は除く)。
3)外国人のための教育訓練に関する検討委員会
Safe Handling のBasic版およびSafe HandlingのGeneral版について、構成の
変更、古い写真の入れ換え、PET/SPECTの追加、サーベイメータを4機種から7機
種に増やした、などの説明があった。X線、加速器については8月までには委員
に見てもらい、フィードバックしたい。実習と練習問題はあまり変わらないが、
実際のボリュームは倍以上になるのではないかと思う。事務局長より、早めに
見積もりを出して欲しいとの要請有り(目次、ページだけでも)。
4)クリアランス検討委員会
前回以降進捗はないが、機会を見てRI協会と対応したい。
5)加速器放射線安全検討委員会
日本の大型加速器施設のメンバーをすべて入れたい。これまでSpring8が入って
いなかった。大槻、田代氏の2名が抜けて、菊永、沼尻、想田氏の3名が加わる。
(4)平成27年度全国研修について
〇規制室の講演「放射線障害防止法関係の最近の話題」
松本武彦放射線検査管理官になる予定。
〇特別講演「BNCTについて」
京大原子炉実験所の小野公二先生(粒子線腫瘍研究センター中性子医療高度
化研究部門(寄付)教授)。佐治監事より了解いただいたとの報告あり。
○午後の部
「走行サーベイについて」(JAEA)
「 ゲノム編集」阪大藤井穂高先生(和田理事がコンタクトする)
・センター長会議の報告(渡部理事)
・九大伊都キャンパスの新設放射線施設の紹介(百島理事or ?)
・英文テキストについて北大における英語による放射線教育訓練の紹介(北
大)と教育訓練テキスト(英語版)の改訂(松田理事)
・申請書等マニュアルの改訂について柴理事が紹介する
などの案が出された。
※研修プログラムについては、7月の初めには送りたいので、6月一杯で、演題・
講師の肩書等について暫定案を作成して欲しい。座長は紹介者を中心に考慮す
る。
(5)役員の改選について
会長から一期限りでと発言があったが、継続することになった。その他、井出
監事、小島理事、片田副会長から今期限りで退任したいとの申し入れがあった。
その他、理事、常議員候補について名前があがり、意見交換された。
(6)大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業について
・現在行われている分子イメージングの講習会について、費用の問題、開催校の
負担、協議会での開催の可能性など、問題提議があった。施設・設備・スタッフ
を持たない大学等放射線施設協議会には、引き継ぐことはできないと結論した。
・出版費は初めの2/3で収まるのか?マニュアルの方は、予算で必要な部数を印刷
してもらう。管理の実際については具体的に価格の交渉が進んでいない。配布
方法・範囲も未定。
・予算案を作る際、一括ではなく、年度をわたって予算化することも可能。管理
の実際は、早くて4月になる。

 

 

平成26年度「大学等放射線施設協議会」第19回常議員会議事録


日 時: 平成26年8月25日(月)15:30〜19:00
場 所: 東京大学山上会館 2階会議室(201/202)/地階食堂「御殿」
出席者: 斎藤会長、ほか理事、常議員、監事、顧問


【報告・協議事項】
1.最近の放射線管理関係情報
加速器学会で松本管理官が講演をされたこと、J-PARC における汚染検査や排気のインタ
ーロックなどの設備の設置について、核燃料施設とRI 施設が併用されている場合における
フィルターなどの廃棄物取扱いなど、直前の理事会での情報に基づいて紹介された。
2.平成25年度事業報告・決算報告・会計監査報告 等について(総会資料p3)
会長より、「緊急時対応マニュアル」については、HP に変更等について掲載しているの
でみて欲しい。アンケート調査結果については、翌日の総会の時に報告する。会計監査につ
いては、二人の監事に見てもらい、問題はないことを確認してもらっている、など総会資料
に基づいて説明があり、何か補足することがあれば総会で報告させてもらうとのことであっ
たが、特に意見などはなく、事業報告・決算報告・会見監査報告等について承認された。
3.平成26年度事業計画案・予算案について(総会資料p5)
会長より、資料に基づいて説明があり、特に意見はなく、事業案・予算案は、総会で審
議され決定される。
4、大学等放射線施設協議会常議員一部改選について
会長より、2 名の常議員候補者について理事会で推薦され、総会で承認を得るとのことが
報告された。
5.協議会の委員会活動について
1)放射線安全管理委員会
アンケート調査を実施した。研修会では、アンケートの設問に対する回答数や自由記入
欄の中のいくつかについて紹介する。
2)出版委員会 編集委員会
2-1)『大学等における放射線管理の実際』
編集委員長の中島理事より、法改正に伴う齟齬を解消することや下限数量以下の管
理・分子イメージングの管理など、新たな管理も取り入れたいなど編集方針が示され、
常議員のメンバーにも協力して欲しい、また自らの立候補も可との協力依頼があった。
2-2)『大学等における申請書等の作成マニュアル』
編集委員長の柴理事より、編集の基本的な考え方としてはあまり細かく記載しない。
書き方は前回の書き方を踏襲する。執筆に関しては来年の3 月までに完了したい。執筆
に関しては、ご協力をお願いしたい、などの発言があった。
2-3)『大学等における放射線管理の要点とQ&A』
編集委員長であった柴田理事から、管理の実際ができてから編集作業をやるというこ
とで、編集委員会は一旦解散した旨の報告があった。
3)外国人のための教育訓練に関する検討委員会
松田委員長より、作成してから5 年が経つので、2015 年8 月にβ版、10 月に完成のス
ケジュールで、アンケートの中に記載されていた意見も取り入れ改訂を行いたい旨の発
言があった。また、法令の英訳については、RI 協会の英訳版を参考にした英訳で行きた
い。各施設で使用されたところがあればご意見をお寄せいただきたい。英文テキストに
ついては、北大でe-ラーニングで使用することを計画されているので、できたら何かの
機会に報告して欲しい(松田委員長)。
4)クリアランス検討委員会
久下委員長より、実際には余り進んでいない。RI 協会と協力していくことで、2 カ月
に一度くらいの割合で担当者と連絡を取っており、9 月の初めにも会う予定であるとの報
告があった。折角のクリアランス制度であるが、すぐには走らず残念なところであるので
ぜひ進めて欲しい旨のコメントがあった。。
6.平成27 年度総会・全国研修日程
平成27 年8 月25 日(火) または28 日(金); 東京大学安田講堂
主な議題はここまでで、あとは自由に意見交換を行った。

 


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