日 時 平成20年8月25日(月)11:00〜15:00
場 所 東京大学山上会館 地階会議室
出席者 巻出 会長、ほか 理事、監事、顧問
(東海道新幹線沿線での集中豪雨により新幹線が一時ストップし、関西地域の理事の到着を待って、約50分遅れで開始)
(1)第74回議事録
前回理事会議事録案について説明され、原案通り承認された。
(2)平成19年度事業報告・決算報告・会計監査報告、会費納入状況等について
標記の内容について、資料に基づいて会長より説明があり、平成19年度における事務経費等の減は、
東京大学アイソトープ総合センターの耐震大改修による事務局の疎開、会長の東京大学定年退職に
伴う事務局体制の変化等によるものである、なお会長の東京大学退職後、事務局の場所をどうするか
が懸案であったが、会則第1条に定められている「東京大学アイソトープ総合センターに置く」に
基づいて、法人化後可能になった東京大学との間で現使用面積について「不動産賃貸借契約」が
締結されることになった(その後、平成20年4月1日付けで契約が締結された。1年契約で毎年更新)。
会計監査については、森監事および井出監事より、精査した結果、収支・帳簿とも正確であり、
関係書類も適正に保管されていたと報告があり、了承された。
(3)平成20年度事業計画案・予算案について(資料あり)
資料をもとに会長より委員会活動、会報の発行などについて説明があり、HPについては
充実してきたが(理事会等の記録、研修会プログラム、文部科学省等からの通知文書などは
10年分)、更なる充実に努めたいと説明があった。
20年度予算は、例年通りで、承認された。
(4)最近の放射線管理関係情報について
・放射線審議会、同基本部会(中村顧問:放射線審議会会長)
ICRP新勧告の取入れについて2年以内に中間報告が出る。90年勧告で取り残した
もの(積み残し)についても検討される。大学等放射線施設協議会からの申入れで実現して
いないものがあれば改めて申し入れてほしい。
・ヨウ素捕集チャコールフィルタ
放射線安全管理学会で放射性ヨウ素の使用法に関して報告書を作成している。
12月の管理学会大会(金沢)に向けて報告書がまとめられている。
・下限数量以下非密封RIの管理区域外使用
第45回アイソトープ・放射線研究発表会でパネル討論が行われた。アイソトープ
協会に問い合わせはあるが、具体的にはあまり動いていない。
(5)『 緊急時対応マニュアル作成の手引き−モデルマニュアル−』のその後
HPへのアクセス数は、これまでの総計で、PDFが約7500件、PPTが約
1500件あった。協議会のPRにもなっている。
(6)『 作業環境測定に関する調査』集計結果について
法令対応専門委員会に事務局の桧垣氏を委員として加えることについて承認
された。
回答受付の初期に誤回記入が複数あり、回答の方法が誤解されていることが
分かり、HPに回答の記入例を示すことで対応した。その他、集計結果の中間
発表資料について意見交換を行い、有意でやや高い値が検出されている場合
の、測定状況が知りたい、どのような評価のされ方をしたのか確認したほうが
よいのでは、どういう要望をするのかWGで検討することになった。
(7)『 外国人のための教育訓練に関する検討委員会 』進捗状況
委員長(松田理事)より、資料が9大学アイソトープ総合センターから提供された。
翌日の全国研修では、それらの内容をイメージできるような形で紹介したいとの説明があった。
他から引用されている絵の著者権の問題は? 絵を新たに書き下ろすことも可能である
(ただし2,3ヶ月を要する)。アイソトープ協会の「やさしい放射線とアイソトープ」
の英語版のものがよく利用されているが、表現法が違うので、(著作権をとって)使用の
許可をとればいいのでは。引用をつければいいのでは。数値のデータの引用が消えている。
協議会として一括して許可を取ってほしい。などの意見があった。
(8) 大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業
アンケートの回答なども参考にして、今後さらに検討することとなった。
(9) 平成21年度総会・全国研修会等日程
来年度は月、火曜日では8月24、25日と早すぎるので、全国研修会について、
平成21年8月28日(金)に、東京大学大講堂で開催の日程が提案・承認された。
(1)議事録案の確認
第75回理事会議事録案・第13回常議員会議事録案等の確認が行われた。
(2)最近の放射線管理行政等に関する情報について
・文部科学省:
1)輸送物についての通知(日本アイソトープ協会から発送したRIが紛失した事故に関連して)、
2)線源登録についての調査依頼
・放射線審議会、同基本部会
ICRP勧告の取入れについては、ICRP担当各委員の説明を聞いた段階。これから1年かけて議論し、その1年後ぐらいに中間報告を出す予定。 埋設処分の基準について基本部会で議論する。
・チャコールフィルタ
放射線安全管理学会で検討が進められ、来週(12/3〜12/5)金沢で同学会があるが、
そこで進捗状況が報告され、方針が示される予定。
・下限数量以下の非密封RIの管理区域外使用
いくつかの大学・施設における申請・利用状況が紹介された。その他、薬学教育におけるRI実習に関連して意見交換された。
(3)「法人化対応専門委員会 法令対応WG」のアンケート調査
『放射線施設における「作業環境測定に関する調査」』の集計・解析結果・要望と提案等
資料に基づき片田委員長から、比較的濃度の高いケースが見出された事業所については、
過去に大量に使用されていたが現在は使用されていない(3H)。 病院の場合に患者がいる
ときに測定されている(使用中に測定;131I)、などの説明があり、以下のような意見や
コメント等があった。
・比較的高い濃度が検出されているケースについて、分かっていればコメントを付ける。
・(濃度が高いのが)本当に作業環境を反映しているのか。(測定)技術的ものなのかどうか。
・報告・提案書で、全面反対と言うより、測定の有効性については肯定する方が説得力があるのではないか。
・毎月測定する必要はなく、部分的に行えばよいのでは。(適用除外の申請?)
・法改正まで要望するのか、あるいは現行法の中で運用するのか?
・高濃度なものの情報については時系列で見られるとよい。(改善の様子なども見られるので、結果の表示は年度ごとに分ける。)
・要望について、まとめの中で特にこれについて取り上げることはない。(3-1について、記述の必要がないのでは。)
・報告書とは別に、8月の全国研修の時に報告すればよい。(具体的な)中身に関しては、委員会などで取り上げ、HPに載せることで対応することもできる。
・放射線施設において、作業環境測定はいかにあるべきか。作業者、事業者、国のそれぞれに提言すべきことがあれば、そうする。
・適用除外のためには、設備(排風機等)をきちんとする。日常的な予防にお金を使うべきである。
・作業環境のBGを把握していて、一定作業をするとこれだけ上がると言えれば良いのだが。
・トリチウムの取扱い: B測定において、フードで作業、作業者のところではBG程度ではないのか。
・ヨウ素やトリチウムでは、高濃度が検出されることは、あり得るということになる。
・所轄の労基署には(使う)部屋ごとに申請するのか。
・検出限界は測定により異なるので、濃度限度の1/1000以上とする方がいいのでは。
・大学の中における作業環境はどうあるべきか。障害防止法でも規制されており、労働者のことは考えられている。それで十分ではないかという感覚がある。それに加えてやらなければならない余計なもの、納得できない。実測しても少ない。
・法律はあるので、基本的見解はあってもいい。可能な限り緩く動かして欲しい。
・使っていない部屋は、測らなくてもいい。障害防止法があるので、今のままでやっている限り、不要なものをやっている、との感じがする。最終的にどうするか。
・どういう可能性があるのか、いくつかのアプローチがあるのか、考える
・戦略はこれから考える。一本に絞るのではなく、いくつか考え方を併記する。
・協議会:大学における作業環境測定はどうあるべきか 作業者の安全を守る。法令上はどうなっているのか。危険性はどうなっているのか。
・大学とは、予算を確保し、遵守すべき。規制緩和を要望していくことも必要。
・あるべき姿を描き、今回の結果を利用する。
・規制の合理化 → 大義名分を考える。障害防止法で十分であることが、(アンケート)結果から保証される。安全が確保されている。要望書に使う。
・無駄とは言わないが、簡素化、合理化できればいいのでは。
・病室ははずした方がいい。作業内容が違う。 二つに分けて議論する。
・今後も測定しなければならない。法がある以上緩く動かす。それから、法改正する。という、2段階方式では。
・大学は別扱いにするのか。これまでは一緒にしてきた、別にした方がいいのでは。
・障害防止法により作業者の安全確保がされていることを記述し、それで電離則ではこうなっていると言う。
(4)『外国人のための教育訓練に関する検討委員会』(資料あり)
委員長の松田理事が欠席のため、資料に基づいて会長より説明があった。人体影響、
安全取扱(基礎)、(応用)などの担当が決まり、一部については資料の作成が終了しており、
来年1月には校正を行う予定となっている。基本的にはHPからのダウンロードを考えている。
著作権の問題については、会長から、具体的にはどういうものがあるのかわからないので
協会にはまだ確認していない。具体的になったら対応したい。必要によっては新たに図を
作り直すことも可能である。との説明があった。
日 時 平成21年1月24日(土)11:00〜16:30
場 所 東京大学アイソトープ総合センター1階会議室
出席者 巻出 会長、ほか 理事、監事、顧問
(1)議事録案の確認
第76回理事会議事録案について説明があり、原案通り承認された。
(2)最近の放射線管理行政等に関する情報について
・文部科学省
クリアランスについて、審議会は中間報告のみ。現在WGが調査している。
加速器については、医療用から手がけられており、大型加速器はその後に
なるであろう。
・放射線審議会、同基本部会
ICRP勧告や(放射性廃棄物の)埋設処分の基準などについての検討が
始まる予定。
・チャコールフィルタ
具体的事実の積み重ねが必要。
(3)『外国人のための教育訓練に関する検討委員会』活動報告およびテストページ
資料について委員長の松田理事および担当理事から各章について詳細な説明があり、
種々の意見・コメントがあり対応することとなった。
章立ては、1)安全取扱基礎、2)安全取扱応用(一般)、3)安全取扱応用(X線)、
4)安全取扱実習(測定)、5)安全取扱実習(希釈)、6)安全取扱実習(希釈と計測)、
安全取扱実習(参考)、7)人体影響、8)法令からなり、パワーポイント原稿で約360枚。
(4)「法人化対応専門委員会 法令対応WG」のアンケート調査
『放射線施設における「作業環境測定に関する調査」』の集計解析結果および要望と提案
資料に基づき委員長の片田副会長から説明があり、データの取扱いや提言のまとめ方、電離則と
(放射性同位元素の空気中濃度に実測を求めていない)障害防止法の違いについて明確にしておくと
よいなど、種々の意見やコメントがあった。
なお、提案についてはまだ方針を立てるのが困難であるが、調査は過去にない膨大で重要な結果を
含んでいることから、まず調査結果のみを報告書にまとめて報告する。その後、これに基づき、
また関係省庁の意向や、大学等における他の労働安全衛生に関する要望の動き等を確認しながら、
あるいは連携しながら、提案と要望をまとめていく。との2段階で作業を進めることが検討され、了承された。
(5)平成21年度地区研修会
・東北地区:平成21年3月16日に開催する。
日 時 平成21年4月18日(土)11:00〜17:05
場 所 東京大学アイソトープ総合センター1階会議室
出席者 巻出 会長、ほか 理事、監事、顧問
(1)第77回理事会議事録は原案通り承認された。
(2)最近の放射線管理行政等の関する情報について
・放射線審議会、同基本部会
基本部会は毎月1回開催、放射性廃棄物の埋設処理関係について検討中。
ICRP勧告:項目を並べコメントを付けたり、重要な事項に関して指針を出す予定。
・クリアランス
今年末ぐらいまでに報告書が出てくるのでは。放射線安全規制検討会で検討される。
・チャコールフィルタ
“放射性ヨウ素の安全取扱”として、放射線安全管理学会の学会誌に2回にわけて報告予定(7月及び11月頃)。
(3)『 外国人のための教育訓練に関する検討委員会 』による英語教育
資料案について委員長の松田理事および担当理事から液晶プロジェクターを使用して説明があり、
それに対し種々の意見・コメントがあった。指摘を受けた問題点について、委員会で改善することとなった。
(4)「法人化対応専門委員会 法令対応WG」のアンケート調査『放射線施設に
おける「作業環境測定に関する調査」』の集計解析結果および要望と提案
資料に基づき委員長の片田副会長から説明があり、意見交換が行われた。
(5)「加速器放射線安全検討委員会」によるアンケート調査「放射線発生装置から
発生する放射化物の物量評価について」の実施について
基礎データを集めることが目的で、検討会に出ている委員に規制室から依頼
があったが、委員でやるよりは、まとまった組織で検討した方がいいのではと
いうことになり、アンケート調査することになった。委員自身が集めるより、
事業所の担当者宛にした方がいいのでは、保健物理学会にデータがあるのでは、
などのコメントがあった。
(6)平成21年度全国研修会(平成21年8月28日(金))のテーマ、内容、特別講演、
委員会活動報告等について、意見交換された。
(7)次期(平成21年10月〜)協議会役員の改選について
次期役員について、意見交換が行われた。
(8)平成21年度地区研修会
今年度は開催が少ないが、一方では、集まることも重要ではあるが、インター
ネットなど情報伝達関係の充実もあり、地区研修会の意義も従来と異なってきた。
日 時 平成21年6月27日(土)11:00〜15:45
場 所 東京大学アイソトープ総合センター1階会議室
出席者 巻出 会長、ほか 理事、監事、顧問
(1)第78回理事会議事録は原案通り承認された。
(2)最近の放射線管理行政等に関する情報と大学等放射線施設協議会の対応
・放射線安全管理学会6月シンポジウム(6/24東工大)における放射線規制室長講演
記帳と管理状況報告書の見直し、表示付認証機器の手続きの変更、
ICRP勧告取り入れの検討状況、クリアランス法制度化など。
・放射線審議会、同基本部会
ICRP勧告については、来年2月頃までに中間報告が出る予定。
(拘束値や健康診断、監視区域の取り入れ、線量の男女差など)
(3)平成21年度全国研修会(平成21年8月28日(金))案について
研修会のプログラム、特別講演、依頼講演等について説明があった。
(4)次期(平成21年10月〜)協議会役員の改選について
次期の理事、常議員候補者について情報交換を行った。定年などで欠員に
なっている地区もあり、次回理事会で案を固める。
(5)「 法人化対応専門委員会 法令対応WG」のアンケート調査『 放射線施設に
おける「 作業環境測定に関する調査 」』の集計解析結果および要望と提案
資料に基づき委員長の片田副会長から説明があり、意見交換が行われた。
グラフは色刷りだが報告書はモノクロなので、識別できるように工夫する。
その他の事項については、作業環境測定に直接関係するものだけを残し、協議会
への要望の中で生かす。全国研修では印刷物にする。前もってHP載し、協議会
事務局または片田理事に意見を提出してもらう。
全国研修を経て最終報告書をつくる。電離則と放射線障害防止法の違いに
ついて、囲み記事などで、バックグランドがなくても分かるように解説する。
(6)「加速器放射線安全検討委員会」によるアンケート調査「放射線発生装置から
発生する放射化物の物量評価について」の実施について
主旨は量を把握することであるが、実際にはKEKと理研で量は決まってしまう
(他を全部足しても2施設には及ばない。)実際の計算はRANDECが行う予定。
(7)『外国人のための教育訓練に関する検討委員会』による英語教育資料案
松田委員長より、不十分なところがあるので、テスト版をHPに掲載するの
は全国研修の前になるとの説明があった。
全国研修前にUPして、参加者に閲覧・ダウンロードしてもらい、研修日
当日フロアから意見をもらう。まずは、執筆者がより改訂を行い、その後
何人かでグループを作って相互チェックする。最終版は、英文校閲をして
もらう(全国研修の後ででも)。総会・研修会の開催案内状送付には、HP
への掲載案内が間に合わないので、参加予定者にメールを送ることで対応する。
なお、著作権については協会にリストを出す(かなり減ってきた)。
公開は無料とする。より良いものを作って皆さんに利用していただけるように
したい。などのコメントや意見が出された。
日 時: 平成20年8月25日(月)15:35〜17:00
場 所: 東京大学山上会館2階会議室(201/202)
出席者: 巻出会長、ほか 理事、常議員、監事、顧問
(1)平成19年度事業報告・決算報告・会計監査報告について
事業報告・決算報告案について会長から説明、会計監査結果について監事から
報告された。『緊急時対応マニュアル』について、3月末に最終版をつくり各事業所に送付した。会計について、全国研修の会費を8000円(申請書マニュアル1冊を含む。)としたため収入増となっている。東京大学アイソトープ総合センターの耐震改修工事による事務局の疎開、および事務局人件費について協議会と大学とによる分担割合の変更などにより、支出が減少した。
監査結果について、井出監事より、全帳簿をチェックしたところ問題なく適正に管理されていたとの報告があった。
(2)平成20年度事業計画案・予算案について
『作業環境測定に関する調査』、『外国人のための教育訓練に関する検討委員会』の進捗状況、HPの充実などについて説明があった。また、20年度の予算案について説明があった。
上記議題1、2について、いずれも承認された。
(3)最近の放射線管理関係情報
中村顧問より、粒子線治療について、障害防止法だけでなく医療法の網もかかる
ようになった(治療室のみ)、放射線審議会に基本部会が設置され、そこでICRP
2007年勧告について、どうするかということが検討されることなどの紹介があった。
(4)『 緊急時対応マニュアルの作成の手引き−モデルマニュアル−』のその後
斉藤委員長より説明があった。
(5)『 作業環境測定に関する調査』集計結果について
片田委員長から、回答期限を7月28日として作業環境測定についてのアンケート
調査を行い、集計結果の一部について明日の全国研修において紹介するとの報告が
あった。
(6)『外国人のための教育訓練に関する検討委員会』進捗状況
進捗状況について、松田委員長より説明があった。
(7)大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業
要望の高かった『作業環境測定』、『外国人のための教育訓練』について、今後
も強力に進めたいと会長のコメントがあった。
(8)平成21年度総会・全国研修会日程
平成21年8月28日(金): 東京大学大講堂
[委員]巻出(委員長)、中村、片田、斎藤、小島、法村、伴
平成17年の放射線障害防止法関係法令の改正においては、改正に先立ち、大学等放射線施設協議会では「大学等における放射性同位元素等の安全管理について−改善策の提案と要望−」を冊子にまとめ、文部科学省を始めとする関係各機関に説明し配布した。この改善策の提案と要望は文部科学省の放射線安全規制検討会等でも配布され、その後の改正法令において提案内容がかなり取り入れられた。
大学等放射線施設協議会として、次回の法令改正の前には、あるいは重要な提案や要望があるときには、これまでの提言を整理し、新たな提言を行うこととする。
ICRP2007新勧告が出て、放射線審議会の基本部会では新勧告についての審議も始まっているので、今後の審議の動向を見定めながら、大学等放射線施設協議会として意見が出せるように検討を始める予定である。
[WG委員]片田(委員長)、井出、法村、斉藤、馬場、柴田、野村、
佐藤(08.3.31まで)、桧垣(08.8.25より)
平成17年度に行ったアンケート調査の結果(報告書:「国公立大学の法人化等に伴う放射線管理における変化と問題点の改善に関する調査」(平成18年8月))、放射線障害防止法と電離則の間で求められる事項との間に相違があり、現場としてどのように対応すべきか戸惑いがあることが、多くの回答者から寄せられた。それを受けて、「法令対応WG」が平成18年11月に設置され、特に意見の多かった「作業環境測定(放射性物質)」について検討することになった。平成19年度の研修会においては、作業環境測定の合理的なあり方についてパネル討論を行った。さらに平成20年7月には、各事業所における作業環境結果の実態を把握するために、『作業環境測定に関する調査』を実施し、8月の研修会において中間報告を行った。平成21年には、作業環境測定の結果と作業環境測定に関して寄せられた意見、コメント、要望などを、「大学等の放射線施設における『作業環境測定に関する調査 』」(平成21年8月)としてまとめた。今後、これらの結果に基づき、関係省庁・機関の意向や、大学等における他の労働安全衛生に関する動きなどを確認し、提案と要望をまとめていく予定である。
[委員]松田(委員長)、佐治、井尻、柴田、中島、桧垣、小池
本委員会は、全国的に増加する外国人研究者や留学生を対象とした教育訓練を支援するとともに、その質の向上を目的として、第71回理事会(平成19年12月)において設置が認められ、平成20年4月より活動を開始した。その後、旧国立大学アイソトープ総合センター群を中心に、各大学等で既に作成・使用されているものの資料提供を受け、また、平成20年度全国研修会でのフロアからのコメントを参考に、各委員が分担して編集作業を進めてきた。平成20年12月にはテストページを作成し委員会および理事会内で公開し、第77回理事会(平成21年1月)〜第79回理事会(平成21年6月)における校閲と委員会内での相互チェックを経て、平成21年度全国研修会前のβ版公開を準備中である。
作成したコンテンツは下記のとおり。
項目 | ファイル名 | ページ数 | |
1 |
安全取扱 基礎 | 001 Safe Handling (Basics).ppt | 39 |
2 |
安全取扱 応用(一般) | 002 Safe Handling (Applied).ppt | 40 |
3 |
安全取扱 応用(X線) | 003 Safe Handling (X-ray).ppt | 15 |
4 |
安全取扱 実習(測定) | 004 Safe Handling (practice-1).ppt | 34 |
5 |
安全取扱 実習(測定、テキスト) | 005 Safe Handling (practice-1).doc | 13 |
6 |
安全取扱 実習(希釈) | 006 Safe Handling (practice-2).ppt | 64 |
7 |
安全取扱 実習(希釈、テキスト) | 007 Safe Handling (practice-2).doc | 8 |
8 |
安全取扱 実習(希釈と計測) | 008 Safe Handling (practice-3).ppt | 55 |
9 |
安全取扱 実習(希釈と計測、テキスト) | 009 Safe Handling (practice-3).doc | 14 |
10 |
安全取扱 実習(参考) | 010 Safe Handling (practice-4).ppt | 29 |
11 |
安全取扱 実習(参考、テキスト) | 011 Safe Handling (practice-4).doc | 5 |
12 |
人体影響 | 012 Health Effect.ppt | 28 |
13 |
法令 | 013 Legal Issue R.ppt | 37 |
14 |
演習問題(基礎) | 014 Exam basics.doc | 5 |
15 |
演習問題(安全取扱) | 015 Exam handling.doc | 3 |
16 |
演習問題(人体影響) | 016 Exam health.doc | 3 |
17 |
演習問題(法令) | 017 Exam legal.doc | 3 |
18 |
グロッサリー | 020 Glossary.doc | 34 |
下記の大学等より資料を提供いただき、感謝する。
東北大学、東京大学、理化学研究所、名古屋大学、京都大学、
神戸大学、岡山大学、広島大学、徳島大学、長崎大学
[委員]森川(委員長)馬場、関、井出、松田、桝本、
放射性同位元素等のクリアランスについて、わが国の総括的かつ具体的な検討が早期に開始されることを期待している。
放射線障害防止法に対するクリアランス制度導入に向けて文部科学省では放射線安全規制検討会における検討が始まったので、進捗状況に対応して、大学等放射線施設協議会本委員会の活動も検討する予定である。
[委員]伴(委員長)、上蓑、柴田(徳)、中村、桝本、多田、宇田、馬場、奥田
21年度に入り文部科学省放射線規制室では、放射線障害防止法にクリアランス制度を取り入れるための検討を進めている。すでに、放射線安全規制検討会は、4月21日、5月21日、6月22日に開催された。検討会ではクリアランス制度導入等に係る放射線障害防止法改正全般を対象に検討を進めることにしており、制度設計に関わる技術的検討についてはクリアランス技術検討ワーキンググループで進めることになっている。
技術検討ワーキンググループは6月10日に開催された。7月以降、RIによって汚染されたものの発生量をRI施設と放射線発生装置使用施設について、クリアランス対象物の物量及び含まれる核種と濃度を見積もるとともに、それぞれの対象物の評価すべき経路や計算モデルについての検討を進め、年内には、評価シナリオに基づいたクリアランスレベル計算が行うことになる。KEKには7月に開催される予定のワーキンググループにおいて、放射線発生装置の使用に伴う放射化物の発生状況について報告を求められており、大学等放射線施設協議会の加速器安全検討会で実施したアンケート調査結果などをもとに、現在まとめているところである。