【『大学等放射線施設協議会』第126回〜第128回理事会報告】

 

【第126回 理事会】


日 時 令和元年9月5日(木)11:00〜15:00
場 所 東京大学アイソトープ総合センター 1階講義室
出席者 渡部会長、ほか 理事、監事、顧問

【報告・協議事項】
【議題】
1.第125回理事会議事録の確認
議事録が確認された。
2.最近の放射線管理行政等に関する情報  
・中村顧問から、IRRSの指摘を受け、今後、放射線測定器(サーベイメータ)の校正または点検の義務が法制化される可能性、眼の水晶体の放射線防護検討部会での審議内容の経過報告がなされた。
3.平成30年度事業報告・決算報告・会計監査報告等について
・会長から、総会資料に基づき平成30年度事業報告が行われた。
・引き続き、事務局から平成30年度会計報告、監査報告が行われ、全体で団体会員が4会員減ることになる旨の補足がなされた。
4.令和元年度事業計画案・予算案について
・会長より、別紙資料に基づき令和元年度事業計画案の説明があり、承認された。
・事務局より、別紙資料に基づき令和元年度予算案について説明があり、承認された。
5.大学等放射線施設協議会役員候補者について
・会長から、理事の変更はないが、常議員の退職等による辞退者の後任の新常議員の候補案についての説明がなされた。審議の結果、候補者4名の新常議委員への就任が承認された。その後、会長から来期常議員の地域構成と定員の説明があり、常議員の役目を明確にすべきかなどについて議論された。
6.令和元年度総会、全国研修について
・会長から、「大学等放射線施設協議会総会資料、大学等における放射線安全管理研修会プログラム」に基づいて、9月6日(金)のスケジュールについての説明がなされた。
7.委員会活動について
1)放射線安全管理委員会
    渡部委員長から全体的な報告がなされた。その中で特に、原子力規制委員会・放射線防護研究ネットワーク推進事業からの支援として、若手安全管理担当者に対する、今回の全国研修会への旅費援助の公募の詳細経緯について、吉村理事から公募した結果、4名を採択したとの詳細な説明があった。
1−1)優良事業者表彰ワーキンググループ
    渡部委員長から、今回は該当者がなかったことが報告された。一つの原因として同じ大学からの重複応募制限も影響した可能性があるというコメントがあった。
1−2)予防規程ワーキンググループ
    柴委員長から「予防規程改訂に関するアンケート」に対して100件以上のアンケート回答が集まり、明日の研修会でこの結果を報告、協議会HPに掲載すること、更に6月、既に予防規程を規制庁に提出した事業所で例を示してくれないかMLを利用してお願いしたところ、いくつかの団体会員が快諾してくれ、HPに掲載するに至ったという説明があった。
1−3)防護措置ワーキンググループ
    渡部委員からの資料に基づいた説明の中で、拡大されたMLに因り、「特定放射線防護措置勉強会」の参加者が多かった可能性、その中で病院の関係者が多かったこと、および、防護規制に関しての規制庁が、被規制事業者の状況を理解するようになってきたとの説明があった。
2)出版委員会
2−1)ラジオアイソトープの安全な利用マニュアル(仮称)編集委員会
    会長から、「医療関係者のための放射線安全利用マニュアル放射線安全管理のプロが語る60章」が出版され、9月6日の全国研修会において、会場で2割引販売が行われること、書評依頼状況、今後の宣伝活動予定(放射線看護学会でのチラシ配布など)についての代理説明がなされた。
2−2)「協会版英文テキスト」の監修
    監修作業の経緯と公開予定のスケジュールについて桧垣委員から説明があった。
3)加速器放射線安全検討委員会
    佐々木委員長より、結論はでなかったが 共通認識事項の確認がなされた旨の説明があった。
8.大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業について
    柴田副会長から、支部のあり方(活動を含む)に関する問題提起があった。会長から、協議会会則第5条:全国各7地区に支部をおけるから、支部を設置していない地区は支部設置を考えることも可能である、という指摘がなされた。また、過去に九州支部独自で沖縄で開催した研修会(法令改正、法人化に対する勉強会)が、協議会支部の主催で参加は支部に拘らず全国公募した実績の紹介があり、東京での研修会等には参加できない方にとっては地方開催で意見交換をできる可能性もあるので、このような支部活動も取り入れて良いであろうし、またアイソトープ協会の各支部との共催研修会があっても良いのではないか、という意見が提示された。
9.その他
1)来年度の目標について
    渡部会長から、「来年度何をするかという目標、テーマがあれば良い。例えば、明日の研修会で核燃の話題での講演もあるが、核燃関係のグループと共同で何かを企画することもアイデイアとしてはあるだろう。また“大学等環境安全協議会”との連携も可能性としてはある。」という考えが示された。
2)施設協議会として大学病院との関係構築に向けて
    大学病院関係の方々に協議会に興味を持って入って頂けるような企画、具体的な案はないか、という点について様々な意見が出された。
3) 団体登録をしていない事業所、個人会員登録をしていない個人への協議会からのアプローチ
    規制庁のリスト一覧から団体会員になっていない施設宛に案内を出すに加え、理工系の大学で事業所を持っていなくても学外事業所へ送り出している従事者を抱えている大学は従事者管理をしなくてはならないはずなので、そのような組織を探して案内を出すことも必要ではないか。
4) 常議員の役目
    現状では、常議員の役目が明確でないことが、再度理事間で再認識された。常議員には、団体会員加入の勧誘活動(例えば上述の3)など)を積極的になって頂くなど、負担にならない程度の役割を果たして頂きたいという意見があったが、具体的な方策に関しては今後の課題となった。
5)  団体会員名簿の整理に関して
    MLを整備する上で、団体会員名簿における登録名称の付し方が統一されていないこと、また、既に廃止された事業所も掲載されているなど、名簿が不明確、不明瞭の状況であることが理事間で認識された。
6)  機器の校正・点検の法令による義務化に関しての情報提供(中村顧問から)と、これらの動向に対して協議会として動くべきこと
    中村顧問から、下記の概要説明ののち、協議会としては、測定機器の校正、点検の具体的な方法が法令で規定されていない状況である現在での議論は困難であるが、業者依頼でなく自分たちで点検、校正しても良いレベルで問題ないとなれば、小さい事業所で、校正を要求されたらかなり対応に難儀することが予想されるので、協議会でマニュアルを作成して公開することも活動としてあっても良いかもしれないという方向性で意見が一致した。
7)ICRPの動きと今後の法令改正動向に関して
    中村顧問から情報提供があった。

【第127回 理事会】


       日 時 令和元年11月9日(土)13:00〜16:10
       場 所 東京大学アイソトープ総合センター 1階講義室
-出席者 渡部会長、ほか 理事、監事、顧問

【報告・協議事項】
【議題】
1.議事録の確認
・第126回理事会議事録、第24回常議員会議事録、令和元年度総会報告の3件が確認された。
2.最近の人事異動、放射線管理行政等に関する情報について
・久下理事から、規制部門国立大学担当「益子真一」氏に、来年2月の研修会で講演依頼をしたとの報告があった。
3.委員会活動について
1)放射線安全管理委員会
・会長より、総会の報告があり、会員数増加に向けて、団体会員の全国分布図の説明があった。
1-1)優良事業者表彰WG
・来年も継続する。
1-2)予防規程WG
・立入検査情報の収集など活動を継続する。
1-3)防護措置WG
・活動を継続する。
2)出版委員会
2−1)ラジオアイソトープの安全な利用マニュアル(仮称)編集委員会
・販売状況について報告された。これで活動を終了する。
3)加速器放射線安全検討委員会
・特になし。
4.大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業について
・目の水晶体の線量限度に関するパブリックコメントについては、協議会として取りまとめはしないことで合意した。
・今までの出版物について、今後の修正検討が必要になる(目の水晶体の線量限度、測定器の校正、線量限度など)ことの認識を共有した。
・会長より、アイソトープ協会東北支部講演会について共催依頼があり、承認された。
・RI法に基づく審査ガイドに対する意見聴取への協力依頼があり、協力することにした。
5.その他(情報交換、自由討論)
・原安協が行っている規制研究(特殊健康診断関係)について、省略規定や実施規定などがあればいただきたいと、規制庁から要請があった。理事、常議員に意見徴収することを了承しした。
・情報交換が行われた。

【第128回理事会】


       日時   令和2年2月29日(土)12:55〜16:30
       場所   東京大学アイソトープ総合センター1階講義室
       出席者 渡部会長、ほか理事、監事、顧問

【報告・協議事項】
【議題】
1.議事録の確認
・第127回理事会議事録、第24回常議員会議事録、令和元年度総会報告の3件が確認された。
2.最近の人事異動、放射線管理行政等に関する情報について
・小野監事は4月より岡山医療専門職大学に異動。
・松浦理事は4月より大阪府大放射線取扱主任者に選任される。
・4月に名古屋大と岐阜大が統合した東海国立大学機構が発足する。
・3月2日に予定されていた第149回放射線審議会総会は延期された。
3.委員会活動について
1)放射線安全管理委員会
・協議会メーリングリストに未登録の団体に対して、近隣の大学の理事はアドレス登録をお願いし、事務局に報告する。
・RI法に基づく審査ガイドに対する意見を施設協議会、JRSM合同で取りまとめ、12月20日に開催された意見徴収には桧垣(東大)、角山(京大、旅費負担)が参加し、意見を述べた。今後は年内に数回同様の意見徴収を行い、2021年にはパブコメを経て公開される予定。
1-1)優良事業者表彰WG
・本年も継続する。立候補に加えて理事、常議員からの推薦も受け付ける。投票など推薦しやすい工夫を検討する。会長が募集要項案を作成し次回理事会までにメール審議で決定する。
1-2)予防規程WG
・立入検査情報の収集など活動を継続する。
1-3)防護措置WG
・年末の防護措置の具体例について規制庁とのやり取り内容を確認した。
2)出版委員会
・「医療関係者のための放射線安全利用マニュアル」、販売好調、書評多数(FBNews No.518 原正幸常議員、JRSM誌 18(2) 三好弘一常議員、Isotope News No.767 柴和弘理事)
・季刊ビオフィリア(アドスリー)電子版No.32に関連特集掲載。「医療関係者のための放射線安全利用マニュアル - はじめの一歩、「放射線安全」の必要性を認識する」。
4.全国研修会
・9/8(火)、東京大学農学部弥生講堂一条ホールで開催予定。
・プログラム案を議論した。次回の理事会で最終案を決定する。
5.監事の人選
・小野監事は任期内継続とする。
6.短寿命放射性核種の合理的な安全規制のための各放射線事業所における許可使?数量等の算出のための評価?法及び教育訓練に関するガイドライン(案)
・平成31年度放射線安全規制研究戦略的推進事業 「短寿命アルファ線放出核種等の合理的安全規制のためのガイドライン等の作成」による成果物の案が吉村理事より紹介された。放射線規制部門とも内容をすり合わせ中。
・内容の確認、コメント等のブラッシュアップに協力、最終稿を承認する。公開は2020年秋以降の予定。
7.今後の活動
・規制庁との意見交換会(2021年度下期)を検討する。
・RI法に基づく審査ガイドへの意見聴取会に協力する。
・7大学核燃料施設施設から協議会への協力依頼に対応する。
8.その他(情報交換、自由討論)
・情報交換、自由討論が行われた。
9.第129回の理事会日程
・6月13日(土)13:00より東京大学アイソトープ総合センターで開催。
(第129回理事会は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、9月の全国研修会前日に延期になった)

 

令和元年度大学等放射線施設協議会第24回常議員会議事概要

日時:令和元年9月5日(木)15:30-17:00
場所:東京大学アイソトープ総合センター2階講義室
出席者:理事、常議員、監事、顧問

議題
冒頭に、出席者全員の自己紹介を行なった。その後、配布資料の確認を行なった。
第23回常議員会議事録案を確認し、確定した。
1 最近の人事異動、放射線管理行政等に関する情報について
資料に基づいて説明がなされた。
2 平成30年度事業報告・決算報告・会計監査報告等について
渡部会長から平成30年度事業報告がなされた。

総会・理事会・常議員会・研修会委員会等の活動

会報発行と情報提供会長から活動報告があった。
その後、渡部会長より資料に基づき平成30年度会計報告がなされた。参加者から質疑及び意見は出されなかった。その後、2名の監事による会計監査報告がなされ、全員一致で承認された。
3 令和元年度事業計画案・予算案について
会長より、資料に基づいて令和元年度事業計画について説明がなされた。
1)総会・理事会・常議員会・研修会
令和元年9月6日(金)に東京大学農学部弥生講堂で総会・研修会を実施し、その他、理事会を4回、常議員会を1回開催する予定であることが報告された。また、理事会メンバーと原子力規制庁放射線規制部門との意見交換の場を設けることができるように努めることが付された。
2)委員会等の活動
放射線安全管理委員会:会員相互の情報交換や個々の苦慮事項などに対応する事業を実施する。
出版委員会:英語テキスト「Basic knowledge of radiation and radioisotopes 第5版(2019)」(日本アイソトープ協会)を公開する。
加速器放射線安全検討委員会:大型加速器施設の共同利用や教育に関して議論する。
その他の委員会についても順次活動成果を協議会全体へ還元していくことが付された。
3)会報発行と情報提供
会報第24号を令和元年9月に発行する。また、HPでは法令関連情報や協議会活動等を提供していくことが述べられた。
4)会員名簿の発行と情報連絡網の整備
平成30年度に引き続き、会員名簿の発行とメーリングリストの充実を行うことが述べられた。
5)優良放射線事業者表彰制度(森川記念賞)
令和元年度は表彰対象がないことが報告された。今後、有意義な制度になるように努める旨が付け加えられた。
この後、資料に基づき、令和元年度予算案が提示され、概要説明がなされた。当該予算案について全員一致で承認がなされた。

4 大学等放射線施設協議会 役員候補者等について
会長から、理事、監事、顧問の留任が提案された。また、常議員については4名の退任が報告され、新たに、杉山暁史氏(京都大学)、保田浩志氏(広島大学)、山本文彦氏(東北医科薬科大学)、寺東宏明氏(岡山大学)の常議員就任が略歴を付して提案された。以上全ての役員人事について審議がなされ、全員一致で承認された。

5 令和元年度総会、全国研修について
会長から明日の総会及び全国研修会についてプログラムを中心に説明がなされた。その後、明日の研修会で実施する「予防規程に関する情報および意見交換」について、予防規程WG柴委員長からアンケート結果資料を用いて説明がなされた。

6 大学等放射線施設協議会の今後の活動・事業について
この後、出席者全員で様々な課題について意見交換を行った。話題の中心は、予防規程改訂に関する事項についてであった。


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